ウェブテスト機能(Content Experiments)のリリース:より良いウェブサイト作りを目指して
2012年06月4日

※この記事はGoogle Analytics BlogHelping to Create Better Websites: Introducing Content Experimentsを翻訳したものです。
Googleより新機能の正式リリースの連絡を受けたため、この翻訳記事により紹介します。

Googleウェブサイト オプティマイザー(以下GWOと略)のリリースから5年間、多くのマーケティング担当者やWebサイト担当者の方々がGWOを活用いただくことにより、より良いユーザー体験を生み出し、ウェブサイトを改善してきたことを嬉しく思います。
本日6月1日(現地時間)付けで、Googleアナリティクスのウェブテスト機能のリリースを発表します。これは、Googleアナリティクスでウェブサイトのテストを行うものです。

Googleアナリティクスへウェブテスト機能を統合することにより、一か所の設定だけで、計測、テストおよび最適化という目的を達成できるようになります。
ウェブテスト機能は、Googleアナリティクスのアカウントで設定してある目標に合わせて、どのページデザイン、レイアウトやコンテンツが最も効果的であるかを最適化するのに役立ちます。

ウェブテスト機能を使うことにより、一つのページの複数のバージョンを作成し、それぞれを別々の訪問者に表示することができます。
Googleアナリティクスは各バージョンの効果を測定し、新しく開発した高度な統計エンジンを用いて、最も効果的なバージョンを決定します。詳細は下記の動画をご覧ください。

ウェブサイトのテストは複雑に感じられるかもしれません。ウェブテスト機能の開発に当たっては、可能な限り簡単にテストを行えるツールを目指しました。

  • ウェブテスト機能では設定ウィザードを使用し、ステップに従って操作をしていけばテスト設定が行え、すぐに新しいテストを開始できます。
  • この機能をサイトで利用するには、Googleアナリティクスのスニペットにタグを1つ追加するだけで済みます。
  • テストを開始すると、Googleアナリティクスがどのコンテンツの成績が最も良いのかを自動的に把握し、統計的に有意義なデータが集まり次第、最適なバージョンを特定します。
  • ウェブテスト機能はGoogleアナリティクス内の標準レポートから「テスト」メニューをクリックすれば利用できます。

今回Googleアナリティクスへテスト機能を完全に統合したことで、今後はアナリティクスの大きな測定プラットフォーム内でウェブサイトテストツールを開発・発展させることが可能になりました。
今回のリリースでは、指定した目標に対しての最適化、簡単なタグ、レポートにおけるアドバンスセグメントの利用といった主要機能を利用できるようになります。次回以降のリリースでは、ページメトリック、追加の目標コンバージョンオプションとテストのサジェスチョン機能を検討しています。

GWOの主要機能をGoogleアナリティクスに組み込む方向性が出てきたところで、GWOは2012年8月1日をもって利用できなくなります。現在実行中のテストや過去のテストのレポートにもアクセスできなくなりますのでご注意ください。
これからテストを計画される方は、Googleアナリティクスのウェブテスト機能をご利用ください。

今回のリリースは、ウェブサイトのテストをシンプルにするための最初のステップに過ぎません。Googleアナリティクスのテストフレームワークへのさらなる機能の統合を目指しています。今後数週間かけてウェブテスト機能を全ユーザーに徐々に公開していきます。
お客様のアカウントで利用が可能になりましたら、Googleアナリティクスで、レポートの「コンテンツ」セクション内にある「テスト」へ移動し、テストを開始できます。

Googleアナリティクスチームは引き続き、Googleアナリティクス認定パートナー(以下GACPと略)としっかりした連携をとっていきます。
GACPは、ウェブテスト機能だけでなく、Googleアナリティクス全般に関して高度なサポートを提供します。もしテストの設計や実行、あるいはテスト結果の解読に関して専門家の助言が必要な場合には、Googleアナリティクスパートナーページの「専門分野」から「ウェブサイトオプティマイザー」を選択してください。
ヘルプセンターにも情報があります。ウェブテスト機能を試して、感想をお聞かせください。

Happy Testing!